家のメンテナンスで損をしないための5つのポイント

皆様、こんにちは。

株式会社 髙津建設です。


7月も下旬に差しかかり、毎日厳しい暑さが続いていますね。熱中症対策やこまめな水分補給を心がけて、体調管理には十分お気をつけください。


さて、これからの季節で特に気をつけたいのが「台風」です。

近年は異常気象の影響もあり、大雨や強風による住宅被害が年々増えています。台風シーズンの前に、ご自宅の点検やメンテナンスをしっかりと行うことが、安心・安全な暮らしの第一歩です。


住宅は人生の中でも最も大きな資産のひとつ。

せっかく手に入れた大切なお住まいを、長く快適に保つためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。

放っておくと、小さな劣化が気づかないうちに進行し、突然の雨漏りや設備の不具合、大規模修繕が必要になる…という事態にもつながってしまいます。


特に日本は四季の変化があり、梅雨の湿気、夏の猛暑、冬の寒さといった過酷な自然環境が家に与えるダメージも非常に大きい国です。さらに、地震や台風といった自然災害も多いため、定期的な点検と予防的なメンテナンスを心がけることが、住まいを長持ちさせる最大のコツです。


そこで今回は、

**「家のメンテナンスで損をしないための5つのポイント」**について、具体的に分かりやすく解説します。


定期的なチェックや対策を行うことで、余計な費用をかけずに、家を長持ちさせることができます。

このブログを参考に、大切な住まいの健康を守る第一歩を踏み出していただければ幸いです。



1. 屋根・外壁の点検は定期的に行いましょう



屋根や外壁は、私たちの住まいを雨風や紫外線、暑さや寒さといった外的環境から守る「家の鎧」のような存在です。普段あまり意識されない部分ではありますが、実は建物全体の劣化を防ぐために、非常に重要な役割を果たしています。


しかし、年月の経過とともに、屋根や外壁は少しずつ確実に傷んでいきます。たとえば、屋根瓦やスレートがズレたり割れたりすると、その隙間から雨水が入り込み、やがて雨漏りにつながる可能性があります。外壁にできた小さなひび割れや塗装の剥がれも、最初は見た目だけの問題に思えるかもしれませんが、放置してしまうと内部の構造材に水が染み込み、木材の腐食やカビの発生といった深刻な問題を引き起こす原因になってしまいます。


こうしたトラブルは、一度発生してしまうと大規模な修繕が必要になり、思わぬ費用がかかってしまうことも少なくありません。だからこそ、日ごろからの点検と早めのメンテナンスが、家を長く安心して使い続けるためのポイントなのです。


屋根・外壁の主なチェックポイント


・屋根の瓦やスレートにズレや割れがないか?

・外壁にひび割れや塗装の剥がれが見られないか?

・雨どいに詰まりや破損がないか?

・ベランダやバルコニーの防水層にひび割れがないか?


とくに台風や大雨、強風などの自然現象のあとには、外観の変化に気を配り、目に見える異常がないかをこまめに確認しましょう。見逃しがちな雨どいやベランダの排水口も、落ち葉や砂などのゴミが詰まることで水はけが悪くなり、雨漏りや腐食の原因になることがあります。


🏠 おすすめのメンテナンス頻度(目安)


・屋根の点検:5年ごと

・外壁の塗装・補修:10~15年ごと

・雨どいの清掃:年に1回

・ベランダの防水処理:5~10年ごと


これらの頻度はあくまで目安ですが、ご自宅の立地や築年数、使用している建材によっても適切なタイミングは変わってきます。海沿いや山間部など、風雨の影響を受けやすい地域では、よりこまめな点検を心がけることが重要です。


また、「点検や補修のタイミングが分からない」「屋根の上まで自分で確認するのは不安」という方も多いかと思います。そんな時は、ぜひ建築のプロにご相談ください。早期発見・早期対応を行うことで、大きなトラブルや高額な修繕費用を未然に防ぐことができます。




2. 水回りの劣化を見逃さないことが家を守る第一歩です



水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面所)は、私たちが日常生活を送る中で最も頻繁に使用する場所です。それだけに、常に水や湿気にさらされているため、他の場所に比べて劣化のスピードが速く、トラブルが起きやすいのが特徴です。


特に見えないところにある配管の老朽化や水漏れは、気づかないうちに進行してしまうことが多く、家全体の寿命に大きく影響を与える要因となります。水が漏れ続けることで木材が腐食し、場合によっては土台や柱など建物の重要な構造部分にまでダメージが及ぶことも。さらにそのまま放置してしまうと、湿気を好むシロアリの発生を招き、家の強度が著しく低下してしまう危険性もあります。


「少しくらいの水漏れなら大丈夫」と油断していると、後から高額な補修工事が必要になってしまうケースもあるため、日常的な点検や早期対応が非常に大切です。


✅ 水回りの主なチェックポイント


・シンク下や洗面台の下に水漏れの跡がないか?

・排水の流れが悪くなっていないか?

・蛇口やシャワーの水圧が弱くなっていないか?

・水道管にサビや腐食がないか?


とくに注意したいのは、配管の劣化や詰まり、接続部からの微細な水漏れです。目に見えにくい部分で進行するため、被害に気づいたときにはすでに床下や壁内部にまで湿気が広がってしまっていることもあります。



🏠 おすすめのメンテナンス頻度(目安)


・排水管の清掃:年に1回(キッチンや浴室は油・髪の毛などが詰まりやすいため)

・防水シーリングの補修:5~10年ごと(劣化したシール材はひび割れの原因に)

・給排水管の点検・交換:10~20年ごと(築年数に応じて早めの確認を)

・浴室のカビ対策・換気強化:毎日(入浴後の換気扇使用や水気のふき取りが効果的)


水回りは「日常の不便さ」がすぐに感じられる場所でもあります。「水の流れが悪い」「床がいつも濡れている」「カビのにおいがする」など、小さな違和感を放っておかずに早めの対処を心がけることが、快適な暮らしと建物の健康を保つ大きなポイントです。


万が一、異変に気づいたときは、自力で直そうとせず、まずは専門業者に相談するのが安心です。早期の対応が、大きなトラブルを未然に防ぐ鍵になります。




3. シロアリ対策を怠らないことが、家を守る大きなカギです



シロアリは、木造住宅にとってまさに“見えない脅威”とも言える存在です。一見すると何の異常もないように見える家でも、床下や壁の内部で静かに木材を食害し、建物の構造に深刻なダメージを与えていることがあります。


とくに日本の住宅は、木造構造が主流であることに加え、四季による気温・湿度の変化が大きいため、シロアリが好む「湿気」と「木材」が揃った環境になりやすいと言われています。さらに近年は、気候の変化によりシロアリの活動時期が広がっており、春から秋にかけては特に注意が必要です。


被害が進行してしまうと、土台や柱といった家の根幹となる部分の強度が著しく低下し、最悪の場合、耐震性にも影響を及ぼすことも。そうなると修復には大掛かりな工事が必要となり、費用や時間もかさんでしまいます。


だからこそ、シロアリは「出てから駆除する」のではなく、「出る前に防ぐ」ことが最も重要なのです。




✅ シロアリ被害を早期に発見するためのチェックポイント


・家の外壁周辺や基礎の近くに羽アリや木くずが落ちていないか?

床を歩いたときにフワフワと沈む感覚がないか?(床下の被害の兆候)

・基礎や床下部分に湿気がこもってカビ臭いと感じることはないか?

・過去にシロアリ駆除歴がある場合、その後再処理がされていない期間が長くないか?



🏠 おすすめのメンテナンス頻度


・シロアリ点検:年に1回(プロによる床下調査がおすすめ)

・防蟻処理(薬剤・ベイト工法など):5~10年ごと(薬剤の効果が切れる前に再処理)

・床下の湿気対策:随時(調湿材・床下換気扇・除湿機などを活用)


とくに築10年以上の住宅では、一度もシロアリ対策をしていないケースも多く見られます。そうした場合は、まず無料点検を依頼するだけでも、現状把握の大きな助けになります。


また、シロアリ対策としては家の周囲の環境管理も大切です。たとえば、庭や外構工事の際に出た古材・木くずを敷地内に長期間放置しておくと、そこがシロアリの巣になり、やがて家屋へ侵入してくるリスクがあります。枕木やウッドデッキなども注意が必要です。できる限り木材は地面に直に置かない、風通しを良くする、などの工夫も効果的です。


「シロアリなんて見たことがないから大丈夫」と思っていても、被害は目に見えない場所で静かに進行していることがあります。だからこそ、年に1度の点検と、計画的な予防処置が、将来の大きな出費を防ぐ確実な手段となります。


株式会社 髙津建設では、点検や防蟻処理のご相談も承っております。床下点検だけでもお気軽にお声がけください。皆様の大切な住まいを、見えないところからしっかりとお守りいたします。





4. 窓・ドアの隙間をチェックして快適性と省エネを守る



窓やドアは、日々の開け閉めや温度差、経年劣化によって、少しずつ隙間ができてしまう場所です。「少しの隙間ぐらい問題ないだろう」と思われるかもしれませんが、実はその小さな隙間から、外気や湿気が室内に侵入し、室内の快適性を大きく損なってしまうのです。


隙間風が入り込むと、夏は冷房の効きが悪くなり、冬は暖房してもなかなか部屋が温まらない…という状態になり、結果的に電気代の増加にもつながってしまいます。また、冷たい外気が窓際に触れることで結露が発生し、カビの原因となるなど、住宅の劣化にもつながりかねません。


ドアやサッシの開閉がスムーズでなくなったり、なんとなく風が入ってくるように感じたら、それは見えない劣化が進んでいるサインかもしれません。



✅ こんなところをチェックしましょう


・窓やドアの開閉が重たくなっていないか?

・隙間風や音が室内に入り込んでいないか?(特に冷暖房の効きが悪く感じたら要注意)

・ガラス面やサッシ部分に結露が頻繁に発生していないか?

・ゴムパッキンやシーリング材が劣化して硬くなっていないか?

・ドアの蝶番や建付けに歪みや傾きが出ていないか?


これらの症状は、すぐに家全体に悪影響を与えるものではないかもしれませんが、放置しておくとどんどん劣化が進行し、結果的に窓やドアの交換など大掛かりな工事が必要になることもあります。


🏠 おすすめのメンテナンス頻度と対策方法


・サッシやドアの点検:年に1回程度

・シーリング材やゴムパッキンの交換:5~10年ごと

・断熱対策(カーテン・断熱フィルム・隙間テープの活用):必要に応じて随時

・結露対策(除湿機・換気・断熱フィルムの設置):特に冬季に重点的に


また、近年ではDIYでできる断熱対策グッズも多く販売されており、窓用の断熱フィルムや隙間テープなどを上手に活用するだけでも、体感温度がぐっと変わることがあります。費用をかけずにできる工夫もたくさんあるので、「本格的なリフォームまではちょっと…」という方にもおすすめです。


もちろん、窓やドアのゆがみや建付けの問題、結露がひどい場合は、専門業者による診断・修繕が必要なこともありますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。省エネ効果を高めながら、安心して過ごせる住空間づくりを一緒に考えていきましょう。



5. 定期的な掃除で家の寿命を延ばす



家の寿命を延ばすためには、大規模な修繕や高価な工事だけでなく、日頃からの小さな「掃除」の積み重ねがとても大切です。特に、見落とされがちな場所や、つい後回しにしてしまう部分にこそ、住宅の劣化やトラブルの原因が潜んでいます。


たとえば、換気扇やエアコンのフィルターが汚れていると、空気の循環が悪くなり湿気やカビの原因となったり、機器の故障にもつながります。また、床下や押入れなど通気が悪い場所は湿気がこもりやすく、木材の腐食やカビ、シロアリの発生リスクを高めてしまうため、定期的なチェックが欠かせません。


さらに、ベランダや玄関の排水口にゴミが詰まると、大雨の際に排水不良が起こり、雨漏りや床の腐食といった被害に繋がることもあります。


「掃除」と聞くと、ただ見た目をきれいにするだけの作業のように感じるかもしれませんが、実際は家の健康状態を維持するための予防メンテナンスでもあるのです。


✅ 掃除の際にチェックしたいポイント


・換気扇やエアコンのフィルターにホコリやカビが溜まっていないか?

・押入れや床下が湿気でじめじめしていないか?(乾燥剤や除湿機の活用も効果的)

・ベランダや玄関まわりの排水口に落ち葉やゴミが詰まっていないか?

・エアコンや換気扇から異音や異臭がしていないか?


これらを日常的に意識することで、住宅のトラブルを未然に防ぐことができます。


🏠 おすすめのメンテナンス頻度


・換気扇・エアコンのフィルター掃除:3〜6か月に1回

 (特に冷暖房をよく使う時期の前後に実施すると◎)

・床下・押入れの湿気チェック:年に1回以上

 (湿気が気になる場所には除湿剤や調湿木炭の設置もおすすめです)

・排水口の掃除:1〜2か月ごと

 (詰まりを防ぐためには定期的な点検と清掃が有効)


日々の掃除や点検を「面倒」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、こうした小さな積み重ねが、家を長く快適に保つための一番の近道です。特に梅雨時期や夏場は湿気が多く、カビや腐食が進行しやすいため、重点的な掃除と対策を心がけましょう。



まとめ


家のメンテナンスは、「まだ大丈夫かな」と思ってつい後回しにしてしまいがちですが、気づかないうちに劣化が進み、ある日突然、大きな修繕が必要になる…というケースも少なくありません。住まいは一度手に入れたら終わりではなく、日々の積み重ねによってその快適さや安全性が守られていくものです。


とくに近年は、台風や大雨、地震といった自然災害が多く、住宅への影響も年々深刻になっています。そのため、季節の変わり目や災害の多い時期の前に、定期的な点検やメンテナンスを行うことがとても大切です。


今回ご紹介した5つのポイントは、どれも「すぐにできること」や「小さな異変を見逃さないこと」がカギとなります。小さなひびや隙間、水漏れなども、早めの対応で数万円程度の補修で済むことが多く、結果的に大きな費用を抑えることにもつながります。反対に、放置してしまうと数十万円、場合によっては百万円以上の大規模修繕が必要になることもあります。


「この部分がちょっと気になるな」「自分では見えない場所が不安だな」と思ったら、ぜひプロの目による点検をご検討ください。


株式会社髙津建設では、地域に根ざした住まいづくりを大切にしながら、皆様の大切な住まいを守るお手伝いをしております。定期点検のご相談から、メンテナンス・補修のご提案まで、どんなことでもお気軽にご相談ください。



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