火災保険で台風被害のリフォーム工事はできるのか?


皆様、こんにちは!

今年は平年より台風の期間が長く、10月末までみておいたほうがいいそうです。

台風といえば、大雨、暴風などで瓦が飛んだり、雨漏り、樋が壊れたり、外壁が飛来物で剥がれたりなど数多くの問題が生じます。

こんな時は、火災保険でカバーできるのか気になっている方、また「火災」=火災による損害しか補償してもらえないと思っている方も多いでしょう。

今回は火災保険で台風被害のリフォーム工事はできるのか、適用範囲やリフォーム内容についてお伝えしていきます。



【火災保険】


火災保険とは、火災をはじめとする自然災害や偶発的な事故などで建物や家財に損害が生じた場合に補償してくれる保険です。

保険の契約の際に『風災補償』を付帯させていれば、火災時だけでなく、台風などの強い風でお住まいが被害を受けたときにも補償が受けられます。


(風災補償、水災補償、落雷補償の概要)

・風災補償 (内容) 台風、旋風、竜巻、暴風などによって損害を受けたとき

・水災補償 (内容) 台風、暴風雨、豪雨などによる洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石などによって損害を受けたとき

・落雷補償 (内容) 落雷により損害を受けたとき


ここで注意したいのが、火災保険では自然災害による補償がありますが、地震は対象外であることに注意が必要です

また、風災での被害は最大瞬間風速が重要になります。

保険会社によっては多少誤差はありますが、風災での補償の対応となるのは最大瞬間風速が20m以上となります。



【火災保険の補償対象】



火災保険での補償対象となる主な災害や事故は以下になります。


・火災

・落雷

・破裂、爆発

・風災

・雹災

・水災

・外部からの衝突

・水漏れ

・盗難

・破損、汚損

※加入している火災保険によって、補償となる災害や事故が異なりますので、上記は参考にし、ご自身の契約内容など今一度確認下さい。



(火災保険で補償されるのは建物と家財)

火災保険では建物や家財が保険の対象となり、家財も保険の対象とするかどうかは選択できます。

建物に含まれるもの、家財に含まれるものは以下の通りです。


建物に含まれるもの

建物とは、地面に定着していて屋根と柱または壁があるものをいいます。

屋外設備・装置でも、基本的に住居付属であれば保険の対象に含まれることもあります。屋外設備・装置については、ほかにも保険会社によって異なる規定がありますので、対象となるか確認することが大切です。また、屋根や建物の基礎部分など、建物に固定されているものは「建物」に含まれます。

(例)屋根、建物の基礎部分、畳、ふすま、断熱材、壁紙、調理台、浴槽、門、坪、外灯、テレビアンテナ、車庫、物置等。


家財に含まれるもの

家財とは、建物の内部に収容されている、被保険者(保険の対象となる人)が所有する家財をいいます。物置きや車庫にある家財も含みます。

(例)家具、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコン、衣類、原動機付自転車(原付バイク)、自転車等。

なお、家財のうち1個の価額が30万円を超える貴金属・宝石・美術品などは、火災保険の契約申込書に明記しないと保険の対象になりません。


家財に含まれないもの

現金、預貯金の通帳・キャッシュカード、自動車、バイク、原付自転車、印紙・切手類、動植物、プログラム・データ

*生活用の現金、預貯金の通帳・キャッシュカードは、建物内の盗難による損害の場合に限り補償されます。



※台風被害で火災保険の『風災補償』が適用されるケース※


・台風で発生した暴風によって屋根が飛ばされた

・暴風による飛来物で外壁や窓が破損した

・屋根や外壁が台風のダメージを受け、そこから雨水が侵入して雨漏りした

・暴風による窓の破損で家の中や家財が水浸しになった

・暴風でベランダやカーポートが破損、変形した


このようなケースなら、風災補償が適用される可能性があります。


火災保険の「風災補償」は、風による被害をカバーするものですので、暴風雨による雨漏り等は補償されますが、床下浸水等の被害は「水災補償」の対象となり、風災補償は適用されませんので、こちらもご自身の契約内容をご確認下さい。



※台風で適用されない可能性のある被害状況※

台風などの自然災害で自宅が被害に遭っても、以下の場合は適用されないことがあります。

・経年劣化や老朽化による被害

・保険金の請求期限を過ぎてしまった

※火災保険や地震保険などの損害保険には、被害に遭われてから法律上3年という請求期限がございます。




【台風被害でのリフォーム内容】




・雨漏り

暴風雨により屋根や外壁などがダメージを受け、雨漏りをしている場合です。

雨漏りを放っておくと、基礎部分の腐食やシロアリ被害、電化製品の破損やハウスダストの発生など被害が拡大します。

雨漏りが見つかった時は、どこから雨水が侵入してきているのか、原因を早急に突き止め、応急処置をし早めの修理を依頼することが大切です。

ネットで雨漏り修理の相場を調べると、大きく違いがあります。これは、損傷の度合いで費用が大きく異なり、また雨漏りを直すための必要な修理が異なるからです。





・飛来物による窓や外壁の損壊

台風による被害として多く上げられるのは、飛来物による損壊です。

大型化している台風には、毎秒40mを越えるものもあり、何トンもの重さの飛来物が飛んでくるケースもあります。飛来物による損害は、小さなものから大きなものまで多岐に渡り、修復しなければ住めない状態になってしまうこともあります。窓ガラスなどが割れた場合には、居住者が怪我をしてしまったり、家財がダメージを受けることもあるため、注意が必要です。また、屋根の瓦や棟板金の飛散、フェンスや塀が倒れて近隣のお住まいを傷つけてしまう可能性もあります。

飛来物によって多い損壊は、

・飛来物による玄関ドアの破損

・飛来物による窓の破損

・屋根瓦が崩れた、飛ばされた

・カーポートの損傷

・太陽光パネルの損傷

などです。




【最後に…】

台風による被害は様々ですが、その被害状況によって補償される保険の種類が異なります。前にも述べたように、火災保険で台風被害の補償が受け取れることを知っている方も少ないのではないでしょうか。

これを機に、火災保険の加入状況やその他の補償内容などを見直してみてください。

台風被害での修理をしない場合、時間の経過とともに損害箇所の状態はより悪くなっていきます。

弊社は多くの保険工事の実績があり、お客様からのお問い合わせにスピーディーに対応しています。被害箇所をそのままにせず、まずは調査・点検が重要です。

ご自宅、事務所などでお困りのことがございまいたら、是非弊社にお気軽にお問い合わせください。



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